錦織4強!クレー巧者をフルセッ倒「すごい試合だった」/テニス

錦織圭 バック スケッチ
(  テニス 錦織圭 バック スケッチ )
男子テニス・バルセロナ・オープン(24日、スペイン・バルセロナ)単で2連覇を狙う世界ランク5位の第1シード、錦織圭(25)=日清食品=が準々決勝で同16位の第7シード、ロベルト・バウティスタ(27)=スペイン=を6-2、3-6、6-1で下し、4強入りした。23日の3回戦では世界4位で第2シードのラファエル・ナダル(28)=スペイン=が敗れるなど上位勢に波乱が相次ぐなか、抜群の安定感を発揮した。25日の準決勝で、世界ランク28位で第14シードのマルティン・クリザン(25)=スロバキア=と顔を合わせる。

 何度も右の拳を握りしめた。昨年の2回戦での対戦と同じく、フルセットまでもつれた接戦。地元の声援を受けたクレーコートの巧者バウティスタを退けると、錦織は喜びをかみしめた。

 「お互いにとってすごい試合だった。最終セットは集中力を高めて、攻撃的にプレーできた」

 勝利の鍵となったのは第3セットの第4ゲームだった。長いラリーを強打でものにし、角度をつけたショットでポイントを奪うなど、相手のサービスゲームをブレーク。その後は1ポイントも許さずに、3ゲームを連取した。

 銀盤の貴公子からパワーをもらった。前日23日の3回戦後、会場を訪れたフィギュアスケート男子のハビエル・フェルナンデス(24)=スペイン=と対面。3月の世界選手権(上海)でソチ五輪金メダルの羽生結弦(20)=ANA=を退け、初の世界一となった王者の存在が、大きな刺激となった。

 今大会は昨年の全米オープン覇者で第4シードのマリン・チリッチ(26)=クロアチア=や、第6シードのジョーウィルフリード・ツォンガ(30)=フランス=らが初戦敗退。赤土で絶対的な強さを誇るナダルも屈した。3回戦までにシードの上位8人のうち、5人が次々と敗退する下克上が吹き荒れるなか、万全の戦いを見せる。

 25日の準決勝では、世界ランク28位のクリザンと顔を合わせる。「(今は)サーブも、リターンもいい。力強いテニスをしたい」と気を引き締めた日本のエースに、隙は見当たらない。

バルセロナ・オープン

 正式名は「バルセロナ・オープン・バンコ・サバデル」。毎年4月にスペイン・バルセロナで開催されるATPツアー大会。創設は1953年で、今回で63回目。屋外のクレーコートで行われる。大会の格は四大大会を頂点とする4つのカテゴリーの上から3番目のATP500シリーズに属する。単最多優勝はラファエル・ナダルの8度。昨年は錦織圭がクレー大会初優勝を果たした。