梶田さん 大村さん ノーベル賞を受賞


大村氏「ノーベル賞の賞金、人材育成する法人に寄付」 


【ストックホルム】ノーベル賞授賞式から一夜明け、大村智氏(80)は日本経済新聞などとの記者会見に応じた。今後は人材育成に力を入れ、「(ノーベル賞の)賞金も、人をきちんと育ててくれる法人に寄付したい」と述べた。

 授賞式でもらったメダルは「美しくて重かった」と振り返り、16年前に亡くなった妻の文子さんとは、「しょっちゅうけんかをしていた」が、「『あなたもやるわね』って言ってるんじゃないですかね」と笑った。

 今年を表す漢字を書くなら何かと問われ、「至」と答えた。かつて、微生物研究での先輩で、帝人の研究所長だった故野口照久さんから「ストックホルムへの道を歩きなさい」と言われたことがある。ノーベル賞を取れる研究をせよとの激励だった。そこに至った今、「到達、出発と書きたい。賞をもらってそれで終わりじゃなくて、また新しいスタートがあるということ」。人生を「生ききる」と前を見据えた。

 今後は人材育成に力を入れる考え。「『金を残すは下、事業を残すは中、人を残すは上』と明治期の政治家、後藤新平が言っているように、いい人を多く残すことだ」と語った。賞金はそのために寄付するつもりで、山梨大学と東京理科大学を考えているという。

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「変化するニュートリノ」がノーベル賞物理学を獲得した理由

2015年のノーベル物理学賞は、東京大学宇宙線研究所長の梶田隆章と、カナダ・クイーンズ大学のアーサー・マクドナルドが受賞した。その受賞の理由は、「ニュートリノ振動の発見によって、ニュートリノに質量があることを示したこと」にある。

物理学の研究に対するノーベル賞を誰が獲得するかを決めるのは、ほんとうに難しい。この分野の新しい発見は、巨大な粒子加速器と超高感度検出器を使用した、数百万ドル規模の実験を行っている物理学者たちの、大規模な国際共同研究に由来する傾向があり、2015年ノーベル物理学賞も、そういった大規模な研究プロジェクトのうち、2つを率いる物理学者たちに送られることになった。

今年のノーベル委員会は、宇宙で2番目に豊富で、しかも最も捉えにくい「ニュートリノ」と呼ばれる素粒子を理解しようとする継続的な探求を評価した。ニュートリノは電子、ミューオン、タウ粒子という3種類の識別特性(フレイヴァー)に分けられるが、いずれも通常の物質と相互作用をほとんど起こさないため、検出し、研究するのが、かなり難しい。

そこで、2人の物理学者、梶田隆章とアーサー・B・マクドナルドによる、2つの異なる観測所で、ニュートリノの一過性の特徴を見つけ出し、あるフレイヴァーから別のフレイヴァーに転換する過程でその特徴を捉えるという研究が、画期的なものとなるわけだ。

梶田は、おそらく日本で最もよく知られた科学機関であるスーパー・カミオカンデの検出器で、いわゆるニュートリノ振動を見つける研究をしていた。これは、ニュートリノが水と相互作用を起こすときに放つ光を検出する光電子倍増管に覆われた1千300万ガロンの水の入った金属製タンクを、山の地下約1マイルに埋めて行うという、想像しうる物理学研究のなかでも最も奇妙な研究でもある。

今世紀初め、梶田と彼の同僚たちは、ニュートリノが検出器で生成した東海地方にある陽子加速研究所から送られてくる183マイルの移動の間に、その特性を変えたという証拠を記録した。

同じころ、マクドナルドと彼の同僚も、カナダのサドベリーにあるニュートリノ観測所で、光電子倍増管に覆われ、水が詰まった容器を用いて、スーパー・カミオカンデで検出された人工のニュートリノではなく、太陽からのニュートリノが、移動の過程で、その特性を変えている証拠を発見した。

この両方の結果が、物理学分野における、それまでの常識を覆した。彼らの研究以前、ニュートリノが通常の物質を幽霊のように通過して、光の速度に近い速さで移動しているように見えるという理由から、ほとんどの研究者は、ニュートリノは質量をもたないと仮定していた。ご存知のように、物質とその性質の物理学的理解の基本的な基盤である物理学の標準理論において、ニュートリノは質量をもってはならない。しかし、振動する(変化する)場合、ニュートリノが質量をもつことを示す数値が出ているということは、この標準理論の何かがおかしいということを意味する。

ただ標準理論がおかしい(ことを指摘する)だけで、1億ドルもの賞を与えるというのは、奇妙だと思われるに違いないが、物理学者はそれを好むのだ。それが物理学者に、新しい目標を与える。誰かが標準理論に風穴を開けるときは、宇宙を規定する新しい物理学的ルールを見つける機会だからである。そして、世界中に何十とあるニュートリノ観測所で、そういった新しいルールを確定するための研究が続けらている。


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梶田さん 大村さん ノーベル賞を受賞 はうれしいが・・・「toudai」という病か?

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