ノーベル医学・生理学賞賞の大村さん「微生物に賞を」

ことしのノーベル医学・生理学賞の受賞が決まった北里大学特別栄誉教授の大村智さんは、NHKの「ニュース7」で電話インタビューに応え、キャスターが「受賞おめでとうございます」と問いかけると、「ありがとうございます。私がノーベル賞を頂いていいのかという感じがしています。微生物を頼りに、微生物に教わってきましたので、微生物に賞をあげたらいいのではないのですか」と冗談交じりに照れた様子で受賞を喜びました。

受賞の決定の知らせを受けたときの様子について、「私を含め3人に賞を出すという連絡があり、『受けますか』というので『慎んで受けます』と言いました」と実際に交わしたやり取りを明かしました。
また、みずからが評価された理由について、大村さんは「今回の受賞はマラリアの研究者も含まれているので、熱帯病に焦点を当てて選考し、基礎的に貢献した3人が選ばれたと思います」と述べました。
そのうえで「化学や微生物の研究をするなかで、微生物の力は人が追いつかないくらいの力を持っていることに早く気付き、うまく利用して役立てることができるのではないかと思ってやってきました」と振り返りました。
そして、ノーベル賞を受賞する意義について、大村さんは「この分野は、あまり目立たない分野ですが、微生物は人類にとって重要なパートナーです。そういうものに目が向けられて、人類の健康や福祉の増進のために研究が役立つことを期待しています」と語っていました。

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大村さん「まさかノーベル賞とは」

ことしのノーベル医学・生理学賞の受賞者に選ばれた大村智さんは、記者会見を前に北里大学でNHKの単独インタビューに応じ、「まだ気持ちの整理ができていません。きょうもかぜを引いていて帰ろうと思ったときに、スウェーデンから電話があって驚きました。何か賞を取ろうと思って仕事をしているわけではなく、世の中の役に立とうと思って必死でやってきましたが、まさかノーベル賞という結果になるとは思わなかった。土の中の微生物を信じてよい物を作るのが私の仕事で、それを認めてくれる人がいてうれしかったです。賞の半分は微生物にやらないといけないですね」と喜びを語っていました。
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