新型コロナ感染 各地で過去最多、東京822人 全国3207人 / 米ファイザー開発コロナワクチン きょうにも国内で承認申請へ / 新型コロナ抗体保有0・15%、神戸大1万人調査で
新型コロナ感染 各地で過去最多、東京822人 全国3207人
新型コロナウイルスの新たな感染者は17日、東京で、一日の発表人数の過去最多を一気に150人近く上回り、822人となりました。全国の感染発表も過去最多となっています。
東京都が17日に発表した新たな感染者は822人で、前日に過去最多だった678人を大幅に上回りました。
入院患者の急増などを受け東京都は、医療提供体制の警戒レベルを初めて最も高いレベルに引き上げました。
また、病床がひっ迫しているため、これまで一律入院としてきた65歳以上の高齢者への対応を見直し、70歳未満で基礎疾患のない感染者はホテルでの療養を検討するということです。
小池知事は都民に対し、忘年会や新年会、年末年始の休暇を利用した帰省をしないよう呼びかけ、「帰省する場合は2週間前から会食を控える」よう求めました。
また、カウントダウンイベントの自粛やイルミネーションの停止なども呼びかけています。
一方、東京以外でも17日、一日の感染発表は、宮城、神奈川、広島で過去最多となりました。
このほか、大阪で351人、愛知で237人、北海道で137人などとなっていて、全国の感染発表もJNNのまとめで3207人と、過去最多を更新しています。
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東京都 新型コロナ 822人感染確認 過去最多
東京都は17日、これまでで最も多い822人が都内で新たに新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。参考にしている3日前の検査数はこれまでで最も多いおよそ1万1000件ですが、都の担当者は「すべての年代と都内の全域に感染が広がってしまったことが積み上がり、きょうの数字になっている」と述べ、検査数の増加だけが感染の確認が増えた要因ではないという認識を示しました。
東京都は17日、都内で新たに10歳未満から90代までの男女合わせて822人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。
1日の人数としては16日の678人を140人以上上回って、これまでで最も多くなりました。
7日間平均は、17日時点ではこれまでで最も多い565.9人となり、16日の時点より30人余り増え、これで9日連続の増加です。
また無症状の人は190人で、こちらもこれまでで最も多くなりました。
年代別
17日の822人は年代別では
▽10歳未満が23人で過去最多、
▽10代が47人で過去最多、
▽20代が201人、
▽30代が169人で過去最多、
▽40代が123人で過去最多、
▽50代が113人で過去最多、
▽60代が63人で過去最多、
▽70代が43人で過去最多、
▽80代は26人、
▽90代は14人でした。
また、65歳以上の高齢者は112人と、こちらもこれまでで最も多くなりました。
濃厚接触者の内訳は
17日の822人のうち、およそ43%に当たる350人はこれまでに感染が確認された人の濃厚接触者で、残りのおよそ57%の472人は、これまでのところ感染経路が分かっていないということです。
濃厚接触者の内訳は「家庭内」が最も多く145人、次いで「職場内」が51人、「施設内」が44人、「会食」が24人などとなっています。
このうち「施設内」では11の医療機関で患者12人と職員4人、7つの高齢者施設で利用者と入所者合わせて7人と職員4人の感染がそれぞれ確認されました。
参考の3日前の検査数 これまでで最多
参考にしている3日前の検査数はこれまでで最も多いおよそ1万1000件ですが、都の担当者は「大規模なクラスターはなく、すべての年代と都内の全域に感染が広がってしまったことが積み上がり、きょうの数字になっている。今週になって感染者の数が増えているように見受けられ、検査数が増えたことだけが要因ではなく、感染する人自体が増えていることがうかがえる」と話しています。
これで都内で感染が確認されたのは合わせて4万9490人になりました。
一方、都の基準で集計した17日時点の重症の患者は16日より3人減って66人でした。
また、17日に死亡が確認された人はいませんでした。
入院患者は1952人 自宅療養者は1363人
東京都によりますと、都内で17日までに感染が確認された4万9490人のうち、入院中の人は16日より8人減って1952人です。
入院患者のうち、都の基準で集計した重症の患者は、16日より3人減って66人でした。
都は、17日の時点で、重症の患者向けの病床を200床確保していますが、これを250床に、中等症以下の患者向けの病床は2800床確保していますが、これを3750床にするよう医療機関に要請しました。
また、自宅で療養している人は、16日より108人増えて1363人でした。
都が開設・運用している10のホテルなどで療養している軽症や無症状の人は、16日より10人減って928人でした。
このほか、医療機関に入院するか、ホテルや自宅で療養するか調整中の人は、16日より190人増えて1107人です。
一方、すでに退院した人や、自宅などでの療養が終わった人は4万3583人となっています。
都内の検査数増加 陽性率も上昇
東京都内での新型コロナウイルスの検査数は、17日の感染確認の参考となる3日前の今月14日が少なくとも1万909件あり、過去最多となりました。
今月は、7日も1万198件で1万件を超える日が2日あり、多い傾向が続いています。
1日の平均で見ると、先月は5877件だったのが、今月は17日までで7428件となっていて1500件余り増えています。
また、検査の陽性率は、先月のはじめは3%台でしたがその後、上昇しました。
先月20日からは6%台で推移し、15日は6.7%でした。
専門家「感染が減少する要素少ない」
過去最多の感染者が確認された東京都の状況について、感染症に詳しい東京医科大学の濱田篤郎教授は「検査数が増え、感染者が多く見つかっている側面もあるが、拡大が続いているのは確かだと思う。営業時間の短縮要請など強い対策が取られているが、人の動きはさほど変わっておらず、感染が減少する要素が少ないのが現状だ。医療が大変厳しい状況になってきていることも危惧される」と述べました。
検査の数について、東京都では現在では1日当たり7000件ほどと、先月上旬の4000件程度から大きく増加しましたが、検査での陽性率は6%台の水準が先月下旬以降、続いています。
これについて、濱田教授は、「流行が広がっていなければ、検査数が増えると陽性率は下がるはずで、下がらないということは、地域で感染が拡大していると捉えるべきだ」と指摘しました。
さらに、感染経路が不明の人の割合が増加しているとして、「都市部になればなるほど、感染経路が不明の人の数や割合が高くなっている傾向がある。不特定多数が訪れる飲食店などを通じて市中感染が広がっているのと同時に、感染の拡大で患者の感染経路を調べる保健所の体制がひっ迫し、接触者の調査、クラスター対策ができなくなってきていることを示している。調査できなくなれば感染がさらに広がり、保健所がさらにひっ迫して調査が困難になるという負のスパイラルに陥ってしまう」と述べて強い危機感を示しました。
また、東京都や大阪府などのほか、これまで大きな感染が見られなかった広島県などでも拡大していることについて、濱田教授は「大都市部で広がっていた感染が、人の移動によって地方の中心都市に飛び火してクラスターが発生している状況だと思う。地方の中心都市からさらにその周辺の地域に感染が広がる事態は十分に想定される。地方は医療体制もぜい弱なことが多いため、人の移動をできるだけ抑えるということが必要になるのではないか」と指摘しました。
そのうえで「感染の拡大を一度強く抑えるために、国や自治体などの行政は営業時間の短縮要請などいま一度強い対策とメッセージを発信することが必要だと思う。同時に、私たちももう一歩強い行動変容が求められている。多くの人に意識を持ってもらうためにも、行政には移動の削減率など具体的な目標値を示してもらいたい」と話しています。
加藤官房長官「都の取り組みを支援」
加藤官房長官は、午後の記者会見で「政府としては、引き続き、東京都と緊密に連携しながら、地域の感染状況を踏まえ、都の取り組みをしっかり支援していきたい。また、基本的な感染防止対策の徹底に引き続きご協力をお願いしたい」と述べました。
西村経済再生相「極めて強い危機感」
西村経済再生担当大臣は、記者会見で「極めて強い危機感を持って、数字を注視しており、小池知事とも連絡をとりたい。東京では、飲食店への営業時間短縮の要請などを行ってもらっているが、新規感染者が減少傾向に転じるには至っておらず、繁華街の人の動きも思うように減っていない部分がある」と述べました。
そのうえで「ぜひ、営業時間短縮の要請に応じてもらい、利用する皆さんも、特に、大人数や長時間の懇親、飲酒を控えるなど、感染防止策の徹底をお願いしたい。さまざまなデータの解析から、知らない人や久しぶりに会う人と一堂に会すると、感染リスクが高まることがわかってきているので、家族やふだん一緒にいる親しい人と、短時間、少人数で過ごすことをお願いしたい」と呼びかけました。
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新型コロナ抗体保有0・15%、神戸大1万人調査で
神戸大の研究チームは17日、兵庫県内の病院などで採取した約1万人の血清を検査したところ、約0・15%が新型コロナウイルスに感染していたことを示す「中和抗体」を持っていたと発表した。抗体検査では国内最大といい、県内での感染率は極めて低いと分析をまとめた。
チームによると、感染拡大の第2波の時期にあたる8月6日~10月1日の間、同県内の5病院と検診施設から提供を受けた外来や入院患者ら計1万377人の血清を解析。4種類の抗体キットを利用して信頼性を高め、発熱外来の患者や医療従事者は対象から外した。その結果、0・15%にあたる16人からウイルスに感染していたことで再感染を防ぐ中和抗体が見つかった。同県内では10月1日までに約6千人が感染していたことが示唆され、当時県が把握していた感染者数約2700人の2倍以上になるという。
また、血清は感染者の多い大阪府と隣接する阪神地域から、西に離れた播州地域までの病院や施設で採取されたが、大阪からの距離に関わらず各施設で抗体率に変化はみられなかった。
同大大学院医学研究科付属感染症センター長の森康子教授は「兵庫では思った以上に感染率が低いが、その分多くの人にリスクがあるため、継続的な感染防止対策は必須だ」と訴えた。
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米ファイザー開発コロナワクチン きょうにも国内で承認申請へ
アメリカの製薬大手ファイザーが、開発した新型コロナウイルスのワクチンについて18日にも日本国内で承認の申請を行う見通しとなったことが関係者への取材で分かりました。新型コロナウイルスのワクチンをめぐって、国内で承認申請が行われるのは初めてです。
ファイザーは、ドイツの企業と共同で新型コロナウイルスのワクチンを開発し、すでにアメリカやイギリスでは接種が始まっています。
ファイザーは来年6月末までに6000万人分のワクチンを日本に供給することで厚生労働省と基本合意していて、日本国内でも臨床試験を実施してきました。
関係者によりますと、すでに臨床試験の結果がまとまり、18日にも厚生労働省に承認の申請を行う見通しだということです。
国内で新型コロナウイルスのワクチンの承認申請が行われるのは初めてです。
ファイザーは、世界各国で行っている臨床試験の最終的な効果の分析で95%の有効性が見られたなどと発表していて、今後、厚生労働省が有効性や安全性を審査したうえで承認するかどうか判断することになります。
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コロナの“いま” 10の知識 厚労省がHP公開、ポイント押さえ予防を/新型コロナ 何が正解なの? コロナ対策 ~感染制御の専門家に聞く~
コロナの“いま” 10の知識 厚労省がHP公開、ポイント押さえ予防を/新型コロナ 何が正解なの? コロナ対策 ~感染制御の専門家に聞く~
コロナの“いま” 10の知識 厚労省がHP公開、ポイント押さえ予防を
冬に向け、感染者の増加が止まらない新型コロナウイルス。厚生労働省は10月末から、予防のための基本情報や最新の状況をまとめた「新型コロナウイルス感染症の“いま”についての10の知識」をホームページ(HP)で公開している。この情報に最新のデータも加え、紹介する。ポイントをおさらいし、予防を徹底したい。
◆国内の感染者
11月29日現在、14万4653人(空港検疫、チャーター便帰国者を含む)。年代別では20代が最多。
◆重症化、致死率
重症化や死亡の割合は高齢者で高く、若者は低い傾向=表。6〜8月に診断された人で、重症化し集中治療室に移るなどしたのは全体の約1.6%、死亡は約1%。
◆重症化しやすいのは
高齢者と基礎疾患がある人。慢性閉塞(へいそく)性肺疾患(COPD)、慢性腎臓病、糖尿病、高血圧、心血管疾患、肥満はリスクが高い。妊婦や喫煙歴がある人も注意が必要とされる。
◆他の人に感染させる可能性がある期間
発症2日前から発症後7〜10日間程度で、発症直前から直後は特にウイルスの排出量が高まるとされる。
◆感染者が他の人に感染させている割合
2割以下。感染者がマスクを着ければ、接触した人が吸い込むウイルスの量は減る。人と接する時はマスク着用、体調が悪いなら外出を控える。
◆どう治療する
軽症の場合は経過観察だけで自然に良くなる例が多い。必要なら解熱剤などで対症療法をする。呼吸不全を伴うと酸素投与やステロイド薬、抗ウイルス薬を投与。改善しなければ人工呼吸器などで集中治療をすることがある。治療法の確立で、重症化し入院した人で死亡するのは6月5日以前の19.4%に対し、同6日〜9月4日は10.1%。
◆感染拡大防止策
主な経路は飛沫(ひまつ)感染と接触感染で3密が高リスク。図のような五つの場面には要注意。
◆診断のための検査は
主にPCR検査と抗原検査。鼻の奥のぬぐい液や唾液、鼻の入り口のぬぐい液で、体内にウイルスがあるかを調べる。抗体検査で分かるのは感染歴。
◆海外と比較すると
10月下旬で見ると、米国やフランスなどの人口100万人当たりの新規感染者数は3桁台だが、日本は1桁台。ただ11月中旬以降は日本も2桁台と増加傾向。
◆ワクチンの現状
国内外で多数の研究が進行中で、すでに臨床試験段階のものも。開発中のワクチンを投与した人の方が、投与していない人よりも発症した人が少なかったとの中間結果を発表した製薬会社もある。ただ、国内供給が計画される4社の海外ワクチンでは、接種後に接種部位の痛み、頭痛、倦怠(けんたい)感、筋肉痛などがみられたことが報告されている。有効性や安全性、副反応に関してはさらなる情報を待ち、確認する必要がある。
10の知識は、厚労省HP内にある特設ページ「新型コロナウイルス感染症について」から。
新型コロナウイルス感染症について
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新型コロナ 何が正解なの? コロナ対策 ~感染制御の専門家に聞く~ ( 堀賢・順天堂大学大学院教授 )
( バーベキューなど、野外なら安全ではない「三密」に注意!! 「マイクロ飛沫。飛距離は8メートルにも」)
堀賢・順天堂大学大学院教授
飛沫が飛ぶ様子(堀賢教授提供)【時事通信社】
新型コロナウイルスの猛威が続いています。1日の感染者数が全国で2000人を超える日もあり、第3波の襲来とも言われています。
これからどうなるのか。不安の声がある中、どのように行動すればいいのか、戸惑う人も多いと思われます。そこで、感染制御の専門家で、明快な解説で知られる順天堂大学大学院教授の堀賢先生に、私たちができる対策について伺いました。(聞き手・本文 医師・海原純子)
新型コロナウイルスはどうやって感染するか(堀賢教授提供)【時事通信社】
――11月の第2週以降、感染者の急増に伴い、世の中の緊迫感が急に高まったように感じます。それまでは、春頃と比べて、かなり緩いなという雰囲気でした。
春頃は、非常に強い緊張感が、社会全体を覆っていました。そこには、五つの要因があったと思います。
一つは、新型コロナウイルスが全く未知のウイルスであったということ。二つ目は、PCRの検査体制も十分とはいえなかったこと。当時は1日300検体くらいしかできなかったですね。
三つ目は、治療法が分からなかったこと。四つ目は、医療の受け入れ態勢が整備されていなかったこと。五つ目は、メディアで連日、あおるような報道がされたこと。それらが、社会的危機感を生んだのだと思います。
これに対して、秋以降は「第2波の時は、ロックダウンもせずに、何とか乗り越えてきたじゃないか」という安堵感がある一方で、「コロナ疲れ」という感じも広がってきていました。緊張感が薄れていた感じですね。
新型コロナウイルスは、潜伏期間が長く、きょうの行動の結果が2週間後に出るという状況ですから、感染の予測が立てにくく、「この様子なら、まあ大丈夫じゃないかな」という気持ちになっていたのでしょう。
◆コロナとの闘いは長丁場
(図1)上=通常の飛沫。約1~2メートル飛んでいる。下=マイクロ飛沫。飛距離は8メートルにも(堀賢教授提供)【時事通信社】
――新型コロナは、経済にも大きな打撃を与えています。政府は、コロナ対策と経済の両立を目指していますが、そもそも、両立は可能なのでしょうか。
コロナとの闘いは、長丁場と言われています。重症者や死亡者を増やさないように、行動変容を呼び掛け、医療のキャパシティーを増やしながら、経済を可能な限り回すという方針だと思います。
今は状況を見ながら、ぎりぎりのところまで経済を動かすということでしょう。ただ、重症者の在院日数は長いですから、すぐにはベッドが空きません。
重症者のベッドが逼迫(ひっぱく)した段階でブレーキを踏んでも、その後、2週間は重症患者が一定割合で増え続けますから、超過死亡※が出てくる恐れがあります。余裕を見ながら、早め早めの対応が必要です。
※超過死亡=統計などから予想される死者数を実際の死者数が上回る現象。パンデミックでは、急激な医療需要増で医療が受けられない人々が出たときに発生しやすい。
――医療体制も日々、状況が変化しています。地方によっては、医療崩壊が起こるリスクもあるのでしょうか。
北海道などは、札幌市を中心に、すでに医療供給体制が逼迫してきています。また、流行が急激に拡大すると、スタッフや一般診療の患者が市中で感染し、院内に持ち込むケースが必然的に増えます。
そうなると、院内クラスターが発生して、診療停止に追い込まれる医療機関が増えて、さらに医療崩壊のスピードが速まる可能性が高くなります。11月中旬以降の旭川市がその状態に陥っています。
◆マイクロ飛沫はすごく飛ぶ
(図2)旅行関連の業界団体などで作った「新しい旅のエチケット」ポスター。この他、交通編、飲食編、宿泊編など、場面ごとの新エチケットを提案したバージョンがある(日本旅行業協会ホームぺージより)【時事通信社】
――これから乾燥がひどくなる季節です。でも、寒くて窓を開けるのが嫌で、換気も十分にできないことが増えそうです。この季節に気を付けたいポイントを教えてください。
湿度が低い場合、飛沫が飛びやすく、漂う時間が長いということは、実験で分かっています。動物実験では、湿度が低い方が感染が拡大しやすいことが、確かめられています。ただ、それがそのまま、人間の感染拡大に当てはまるかどうかは、確認されていません。
ウイルスは粒子ですから、意思を持っているわけではなく、冬になったことをウイルス自身が察知して、感染力を強くするわけではありません。ただ、ウイルスを運ぶ水滴の状態が変化して、感染力に変化を及ぼす可能性はあるかもしれません。
新型コロナウイルスは、マイクロ飛沫という普通の飛沫より小さい粒子が、感染の拡大に関わっているとされています。(図1参照)
飛沫は、感染者の口から飛び出した後、1~2メートルで自然落下して、これが人の目、鼻、口の粘膜に直接触れることで感染します。これに対し、マイクロ飛沫は、粒子が小さく、気流に乗って数十メートル先にも飛び、その先にいる人にエアロゾル感染を引き起こします。
「3密」状態というのは、密閉、密集、密接な状態ですから、マイクロ飛沫が長時間漂う条件がそろっており、クラスターを引き起こしやすいと考えられています。
◆野外なら食事も安心?
(図3)新型コロナウイルス感染症対策分科会が発信した「感染リスクの高まる5つの場面」(内閣官房ホームページより)【時事通信社】
――感染予防対策ですが、施設によって、かなり差があると思います。飲食店だと、しゃべりながら食べている客に注意しない、できない管理者などが気になります。ハンバーガー店の密な状態で、大声で話しながら食べている若者とか。対策の徹底が大事なのに、行政は施設側に任せている状態です。
難しいですね。店としては、やっと来てくれたお客に対して、注意しにくいですよね。しかも、自分もあまり詳しくは知らないことですので、反論されたら、引き下がるしかありません。
むしろ、この件は、日本人の「他人に迷惑を掛けないようにする感性」を利用して、マナーやエチケットとして、国民共通のおしゃれなキャンペーンのようなもので解決を目指したらいいのではないでしょうか。
旅行関係団体が作った「新しい旅のエチケット」(図2)のポスターは、嫌みもなく、なかなかよくできていますよね。
――感染予防対策も、企業によって、かなり格差があるのが気になります。
よく観察すると、ポイントを外した対策をしている企業も、かなり多いですね。例えば、会社の喫煙室で、話しながら喫煙している場面では、空気清浄機によってウイルスが除去されたとしても、至近距離で会話をすることで、依然として飛沫を浴びていることになります。
バーベキューなど、野外なら安全と考えている人がいます。野外では、風でマイクロ飛沫が希釈されたり、飛んで行ったりしたとしても、人の口から出た飛沫は、目の前の食べ物の上に落ちたりして、感染のリスクがあるんです。
――なぜ、そういうふうになってしまうのでしょうか。
それは、分科会(新型コロナウイルス感染症対策分科会)が発信した「感染リスクの高まる5つの場面」(図3)を見れば、よく分かります。
この絵は、「注意しましょう!」だけで終わってしまっていて、「だから、こうしましょう!」という発信がない。ですから、市井の人たちには「どうしたらいいのか」が十分、伝わってきません。そんなことでは納得できないから、行動変容が起きるわけないんです。
納得していない人が、これまでの自分の行動を変えたりできますか。感染制御を専門にしている人たちは、政府の発信に、ちょっと歯がゆい思いを抱いています。
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堀 賢(ほり・さとし)
順天堂大学大学院医学研究科感染制御科学教授、英国感染制御専門資格、ICD制度協議会感染制御ドクター。1991年順天堂大学卒業、95年同大学大学院修了、99年から英国ノッティンガム大学微生物・感染症学リサーチフェロー、2001年ロンドン大学衛生熱帯医学大学院修了。順天堂大学大学院感染制御科学講師を経て13年より現職。
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https://www.mext.go.jp/content/20200605-mxt_kouhou01-000004520_5.pdf
https://corona.go.jp/prevention/pdf/guideline.pdf
20200903-mxt_kouhou01-000004520_1.pdf
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飲食できるマスク!
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https://www.mext.go.jp/content/20200605-mxt_kouhou01-000004520_5.pdf
https://corona.go.jp/prevention/pdf/guideline.pdf
20200903-mxt_kouhou01-000004520_1.pdf
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〈新型コロナ〉秋篠宮ご一家が手作りされた「医療用ガウン」 心温まるメッセージとともに岡山市の病院へ
〈新型コロナ〉秋篠宮ご一家が手作りされた「医療用ガウン」 心温まるメッセージとともに岡山市の病院へ
秋篠宮家、医療現場に手作りガウンと手書きメッセージの思い
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参考
ごみ袋で防護服、「発明家」の看護師が考案 3分で簡単
ゴミ袋で作るガウン
ガウンの簡単な作り方を紹介します
農業用ビニールシートで「医療用ガウン」を作る メモ
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1週間の10万人あたり感染者数(都道府県別)
対策病床使用率(参考) = 現在患者数 / 新型コロナ対策病床数
【都道府県別】人口あたりの新型コロナウイルス感染者数の推移
都道府県別 実効再生産数 Rt
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重要 新型コロナ第1波対応を検証 「アベノマスクは失敗。一部の暴走」新型コロナ対応、民間臨調が検証 / コロナ第1波対応を検証 民間の調査会が報告書 水面下で何が
重要 新型コロナ「正しく恐れて」 わかってきた特徴と対策 チャートで見る感染再拡大 (第2波)
重要 新型コロナ感染者 増加傾向 専門家「第3波の可能性も」
新型コロナ 冬場の感染対策のポイントは / 【国内感染】1739人 3日連続で最多更新(14日23時)/ 西村経済再生相 「マスク外す場面は特に注意」「飲食店では、アクリル板の設置や十分な換気などの対策の強化が必要だ」
新型コロナ 世界の死者数と日本の死者数の比較
あなたは 「消毒液 派」VS「非接触グッズ 派」 それとも「両方」/数理モデル PCR検査を倍にすれば、接触「5割減」でも収束可能??だったかも「話」
重要 新型コロナ第1波対応を検証 「アベノマスクは失敗。一部の暴走」新型コロナ対応、民間臨調が検証 / コロナ第1波対応を検証 民間の調査会が報告書 水面下で何が
重要 新型コロナ「正しく恐れて」 わかってきた特徴と対策 チャートで見る感染再拡大 (第2波)
重要 新型コロナ感染者 増加傾向 専門家「第3波の可能性も」
新型コロナ 冬場の感染対策のポイントは / 【国内感染】1739人 3日連続で最多更新(14日23時)/ 西村経済再生相 「マスク外す場面は特に注意」「飲食店では、アクリル板の設置や十分な換気などの対策の強化が必要だ」
新型コロナ 世界の死者数と日本の死者数の比較
あなたは 「消毒液 派」VS「非接触グッズ 派」 それとも「両方」/数理モデル PCR検査を倍にすれば、接触「5割減」でも収束可能??だったかも「話」
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コロナ重症者 最多で医療崩壊するの?って、するだろうね
・スタッフ不足問題
・他の疾患でも人工呼吸器やエクモ使うから機材が不足の問題
・扱える人材を急には増やせない
・クラスターなれは外来入院停止
・コロナ以外で高度医療必要でも受け入れ先なくなる
・すでに新規・発熱者断り始まってる
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みんなで、医療崩壊なく、生き延びよう!
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数学的分析は「4要素」で感染防止! 【Q&A】新型コロナ感染の「第3波」とは? (「人口密度」 「気温」 「移動」 「コンプライアンス(感染対策をしっかりと守る意識)」 )
macで分析【Q&A】新型コロナ感染の「第3波」とは?
スマホで分析(iPhone)【Q&A】新型コロナ感染の「第3波」とは?
リケジョの思考? 【Q&A】新型コロナ感染の「第3波」とは?
散歩道 【Q&A】新型コロナ感染の「第3波」とは?
【Q&A】新型コロナ感染の「第3波」とは?
女子会トーク【Q&A】新型コロナ感染の「第3波」とは?(感染拡大の4要素「人口密度」 「気温」 「移動」 「コンプライアンス(感染対策をしっかりと守る意識)」 )
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