366 気になるニュースをチェック! (晴曇、時々雨!) 365 IT・科学・国際系 (APS and BPS and GPS) 

2016年02月

2016年3月9日は4年ぶり日食、太陽が欠ける時間は

2016年3月9日は4年ぶり日食、太陽が欠ける時間は

2016年3月9日、日本では約4年ぶり部分日食が見られます。日食とは、月が太陽の前を横切る際、月によって太陽の一部又は全部が隠れる現象のこと。前回見られた日食は2012年の金環日食!



月と太陽がピッタリ重なった後、太陽が月の影から少し漏れた時に現れる光のリングが美しく、関連商品が発売されるなど日本でも大きな話題となりました。



あれから約4年。今回は部分日食ですが、日本でも太陽が月に隠れる珍しい天体現象が観測できます。



太陽が欠ける「食」の大きさは観察する地域により異なり、2016年に太陽の全体が隠される「皆既日食」が見られる地域「皆既帯」はインドネシアから北太平洋地域と言われています。



このため、日本では南の方へ行けばいくほど太陽が欠ける様子は大きく見える事になりますが、素人目からすると、どの地域でもさほど食分の大きさは変わらず、太陽の下あたりを月がかすめて通って行く感じとのこと。



日食の時刻は10時頃から1時間かけて最大食となり、その後、また1時間かけて通り過ぎて(欠け終わり)いく約2時間の天体ショーとなります。



以下は日本各地10ヶ所での最大食となる時刻。



稚内:11時20分

札幌:11時18分

東京:11時8分

金沢:11時3分

名古屋:11時2分

京都:10時59分

大阪:10時58分

広島:10時51分

福岡:10時46分

那覇:10時29分



那覇と稚内ではおよそ1時間の差がありますが、流星のように “一瞬で終わる”という訳ではないので、11時前後が今年の日食の見ごろ…と覚えておくとよさそうです。



日食は「太陽の観察」。直接長時間見ると失明の可能性もあるため、例え部分日食でも観察時には「日食グラス」などの準備をお忘れなく。

働かない働きアリ 集団存続に必要 働きアリだけは滅びる


「働かない働きアリ」は集団存続のための重要な「フェイルセイフ機構」だった


今朝から話題の「働かない働きアリ」の役割について、元論文からもう少し詳細に読み解いてみます。

2月17日の毎日新聞の朝刊などで話題となっているのが「怠けアリ 集団存続に貢献 勤勉アリの「交代要員」北大など確認」という記事で「Scientific Reports」に発表された長谷川英祐・北海道大准教授らのチームによる論文についてのもの。
ネットでは「『一億層活躍社会』を一刀両断する結果だ」「人間はまた違う」など多くの意見が見られますが、じっくり見るとどういうことになっているのでしょうか。
研究チームは社会性昆虫の集団の中に何割かの働かない個体が存在していることから、集団としての生産性を下げているはずのそれらの個体がなぜ存在しているのかを研究。長期的には働かない個体の存在が働きものの個体の「代替要員」となり、集団の存続に大きな役割を果たしていることを示しています。
研究チームはアリを用いて実験を行いましたが、それぞれの働きアリには集団が行うべき仕事に対して反応する閾値に差があるとのこと。どの程度その仕事が差し迫り、他にその仕事を行うアリがいないかで働き始めるタイミングが働きアリごとに違うということ。
その閾値が全方位的に高めな、つまりかなりの差し迫った状況にならないと働き出さないアリが実験などで観測される「働かない働きアリ」であるということ。これだけ見れば「怠けアリ」という呼称も致し方ないように見えます。
しかし、こうした「働かない働きアリ」がその真価を発揮することがあります。それはアリの集団にとって大規模な災害が発生し、他の働きアリたちが対応に追われて疲弊し、一度に休息が必要になった場合です。
アリの集団では卵の掃除と幼虫のケアが極めて大切な、いっときも休むことのできない仕事です。特に卵は細菌に感染すると死んでしまい、ごく短期間でも目を離すことができません。
そうした常時働き手が必要な仕事が存在している時、全てのアリが災害対策で疲弊して働けないと、一度に多くの卵や幼虫が死んでしまい、集団存続に極めて大きな悪影響を及ぼす可能性があります。
その緊急時に「働かない働きアリ」たちがついに本気を出し、働きものたちの「代替要員」として最も大切な仕事を担うことになるのです。研究チームは「働かない働きアリ」の存在を「フェイルセイフ機構」と呼んでいますが、まさにその呼び名がふさわしいと言えそうです。
実験でも同じような閾値の働きアリだけを集めた集団よりも、多様な閾値を持つ働きアリの集団の方が、より長く持続したことが示されています。短期的には生産性を押し下げることになる「働かない働きアリ」は、中長期的に見れば代替要員として集団の持続性を高める「フェイルセイフ機構」としての役割を持っていると結論付けられます。
思わず人間社会にも当てはめてみたくなる研究ではありますが、いくつか注意点があります。まずは「働かない働きアリ」が集団の最も大切で常時働き手が必要な仕事を担うスキルを(生まれながらに、ですが)持っているということ。そして本当に働き手が必要な緊急時にはしっかりとその役割を果たしているということです。
日本社会や人間社会といった大きな集団にそのまま当てはめると、あまりに多様過ぎるために実際の結果と異なってきてしまいそうです。むしろ会社などの組織に関してはアリたちのこうした習性に学ぶところは少なくないと言えそうですが、いかがでしょうか?
Lazy workers are necessary for long-term sustainability in insect societies Scientific Reports

/////

働かない働きアリ 集団存続に必要 働きアリだけは滅びる

北海道大などの研究チームが発表

 コロニー(集団)の中に必ず2?3割いる働かない働きアリは、他のアリが疲れて動けなくなったときに代わりに仕事をし、集団の長期存続に不可欠だとの研究成果を、北海道大などの研究チームが16日、英科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」に発表した。

これまでの研究で、働くアリだけのグループを作っても、必ず働かないアリが一定割合現れることが確認されている。仕事をする上では非効率な存在で、働かないアリがいることが謎だった。

 自然界では、働きアリが全て同時に働かなくなると、必要な卵の世話が滞ってそのコロニーが滅びてしまう。チームは日本全国に生息するシワクシケアリを飼育し、1匹ずつ異なる色を付けて個体識別した上で1カ月以上にわたって8コロニーの行動を観察。最初よく働いていたアリが休むようになると、働かなかったアリが動き始めることを確認した。

 さらに、コンピューターシミュレーションで、1コロニー75匹の働きアリが全て同じようによく働き、疲れがたまるペースも一緒のケースと、働き度合いがばらばらのケースを比較。勤勉なアリだけのケースでは一斉に疲労で動けなくなってコロニーが滅びてしまうのが早く、働かないアリがいる方が長続きする傾向があった。

 チームの長谷川英祐・北海道大准教授(進化生物学)は「働かないアリを常駐させる非効率的なシステムがコロニーの存続に欠かせない。人間の組織でも短期的な効率や成果を求めると悪影響が出ることがあり、組織を長期的な視点で運営することの重要性を示唆する結果ではないか」と話す。

/////
怠けアリにも役割あった!働き者が疲れたら交代・・・ コロニー維持の知恵

働きアリの集団(コロニー)の中に一定割合で必ず怠けアリが存在する。実は働きアリが疲れたときの交代要員だったという毎日新聞の記事を「新聞チェック」コーナーで伝えた。北海道大学などの研究チームが16日(2016年2月)に「サイエンティフィック・リポーツ」に発表したという。

研究者「人間の組織も同じことです」

   日本全国に生息するシワクシケアリを1匹ずつ色分けし、8つのコロニーに分けて飼育して行動を観察した。すると、働いていたアリが休むと、代わって怠けアリが働き始めることが確認できたという。

   研究チームの北海道大・長谷川英祐准教授(進化生物学)は、「人間の組織も短期的な効率や成果を求めると悪影響が出ます。組織を長期的な視点で運営することの重要性を示唆していると思います」と話している。

   コメンテーターの浜田敬子(「AERA」編集長)「働かない理由があるんですね。でも、会社で働かない怠けおじさん、いるだけでイライラするんですよね。みんあが疲れている時も、空気読めず早く帰っちゃうんですよ」

   人間コロニーで働かないのはコロニーのあり方そのものに問題があるからじゃないのか。

/////
「働かないアリ、集団の絶滅防ぐ」…北大チーム

アリの集団が長期間存続するためには、働かないアリが一定の割合で存在する必要があるとの研究成果を、北海道大の長谷川英祐准教授らのチームが16日、英科学誌サイエンティフィック・リポーツに発表した。

長谷川准教授は、「普段働かないアリがいざという時に働いて、集団の絶滅を防いでいる」と話す。

 これまでの研究で、アリの集団には常に2~3割、ほとんど働かないアリが存在することがわかっている。働くアリだけを集めても一部が働かなくなり、働かないアリだけを集めると一部が働き始めるが、その理由はナゾだった。

 チームは、様々な働き方のアリの集団をコンピューターで模擬的に作成、どの集団が長く存続するかを調べた。その結果、働き方が均一な集団よりも、バラバラの集団の方が長く存続した。働くアリが疲れて動けなくなった時に、普段は働かないアリが代わりに働き始めるためだ。

 実際に8集団1200匹のアリを観察すると、働くアリが休んだ時、それまで働いていなかったアリが活動し始めることが確認できたという。

/////

錦織、メンフィスOP4連覇 通算11勝目


  最新・最速 テニスニュース 錦織圭を中心に  - Kei News (テニス 錦織圭)


 男子テニスのメンフィス・オープンは14日、米テネシー州メンフィスで行われ、シングルス決勝で第1シードの錦織圭(日清食品)が世界ランキング145位の18歳、テーラー・フリッツ(米)を6―4、6―4で下し、大会初の4連覇を果たした。ツアー優勝は昨年8月のシティ・オープン以来で、通算11勝目。

錦織は序盤にミスが目立ち先にサービスブレークを許したが、徐々にショットの精度を上げ、逆転で第1セットを先取。第2セットは第5ゲームをブレークし、その後も深いストロークと好調なサーブで押し切った。

/////
参考

最新・最速 テニスニュース 錦織圭を中心に  - Kei News (テニス 錦織圭)

「真田丸」 ニュース 366 GPS aps

「真田丸」真田信繁(真田幸村)の周辺 ニュース 366 GPS aps
/////




新大阪間 - 博多 にエヴァ新幹線

 “エヴァ初号機”快走中!
 人気アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」とコラボレーションした500系こだま号「500 TYPE  EVA」(8両編成)が、山陽新幹線博多?新大阪間で運行され、注目を集めている。初号機を想像させる薄紫色の車体、特別な内装を施した車内…。車両に乗り込み、ファンらとアニメの世界観を楽しんだ。
 山陽新幹線全線開業40周年とアニメのテレビ放送開始20周年を記念した企画。エヴァの庵野秀明監督が監修し、メカニックデザイナーの山下いくと氏が車両をデザインした。操縦席搭乗体験
 
 午前9時45分。JR岡山駅新幹線上りホームに流線形の車両が滑り込む。ホームに居合わせた人たちが一斉にスマートフォンやカメラのシャッターを切った。初号機をイメージした外観はラッピングではなく、塗装仕上げとなっている。いよいよ「エヴァンゲリオン発進」だ。
 車内に一歩足を踏み入れると、特別仕様の内装がファンの心をくすぐる。まさにファンへの「サービス、サービス♪」といった雰囲気。誰でも乗車できる自由席の2号車は通路や座席、テーブルなどにアニメに登場する地球防衛組織「NERV(ネルフ)」のロゴがあしらわれ、プレミアムな感じが堪能できる。“エヴァ仕様”のエプロンを着用したパーサーのもてなしや、オープニングテーマ「残酷な天使のテーゼ」の車内放送チャイムも気分を盛り上げる。
 入室に事前予約が必要な1号車は展示・体験ルーム。すべての座席が取り払われ、オリジナルパネルの展示、フォトスポットのほか、実物大コックピットが設けられている。
 このコックピットはかなり凝った造りだ。見るだけでもわくわくするが、なんと「搭乗体験」できるのだ。専用映像が用意され、コックピットに座った人だけが特別な時間を過ごせるという仕掛けで、思わず「動いてよ?!」と叫びたくなるだろう。ただし、入室には「特設サイトによる予約(抽選)」か「旅行会社の専用商品」の購入が必要だ。
 アニメのファンという浅口市、会社員男性(28)は「1号車は特別感があってエヴァの世界観を満喫できた。再現度が高いですね。旅行のいい思い出になった」と笑顔で話した。外国人旅行客も
 
 車内で多く見かけたのが外国人旅行客だ。「インターネットの短文投稿サイトで知り、珍しいので乗りたいと思った。車内はとても面白い」と中国からの訪問客(34)。2号車には大型のキャリーバッグが置ける荷物置き場もあり、海外からの利用客らに好評という。さらに各駅の売店では菓子などの「500
 TYPE
 EVA」オリジナル商品を販売中。今後も、雑貨や文具などの新商品が投入される予定だ。
 運行は2015年11月7日から始まっており、17年3月まで。こだま730号(博多発午前6時36分、岡山発同9時52分、新大阪着同11時14分)、こだま741号(新大阪発午前11時32分、岡山発午後0時40分、博多着同4時7分)として1日1往復する。運転しない日もあり、詳細は「エヴァンゲリオン新幹線」特設サイト(http://www.500type-eva.jp/)へ。

ここ
http://www.500type-eva.jp/

///////
参考

博多-新大阪間にエヴァ新幹線

イオン 岡山周辺 岡山駅 博多-新大阪間にエヴァ新幹線

イオンモール岡山周辺 岡山駅 博多-新大阪間にエヴァ新幹線
///////

「重力波を初観測」米中心の国際研究チーム 発表


「重力波を初観測」米中心の国際研究チーム 発表 / 重力波「観測は極めて困難」…アインシュタイン / アインシュタインの「最後の宿題」


アメリカを中心とした国際研究チームは、11日、宇宙空間にできた「ゆがみ」が波となって伝わる現象、いわゆる「重力波」を初めて直接観測することに成功したと発表しました。重力波の観測は、ノーベル賞に値する成果とも言われ、日本の専門家も「天文学の飛躍的な発展につながる」と述べて高く評価しています。

アメリカにある「LIGO重力波観測所」の国際研究チームは、現地時間の11日午前首都ワシントンで会見し、アインシュタインがちょうど100年前に「一般相対性理論」の中で提唱した現象である「重力波」を初めて直接観測することに成功したと発表しました。
重力波は、ブラックホールなどの天体によって生み出された宇宙空間の「ゆがみ」が波となって伝わる現象で、研究チームによりますと、2つのブラックホールが合体するときに出た重力波を去年9月に観測したということです。2つのブラックホールは、質量がそれぞれ太陽の29倍と36倍と極めて大きく、観測された重力波は13億年前に出たものだと説明しています。重力波はこれまで直接観測されたことがなく、アメリカだけでなく日本やヨーロッパなど世界の科学者が観測を目指していました。
観測に成功した「LIGO重力波観測所」は、アメリカの西部ワシントン州と南部ルイジアナ州の2か所に施設があり、研究チームを率いるカリフォルニア工科大学のデビッド・ライツィー教授は会見の冒頭で「重力波を観測したぞ!」と叫び、喜びを表していました。
重力波の観測はノーベル賞に値する成果とも言われ、今後は世界各国の科学者による観測データの検証が進められることになります。


アインシュタインの「最後の宿題」

アインシュタインが発表した「一般相対性理論」は宇宙の数多くの現象を言い当て、現在の物理学の土台となっていますが、そのなかで唯一、直接観測されていなかったのが100年前に予言した「重力波」です。このため、アインシュタインの「最後の宿題」といわれていました。
「一般相対性理論」では、すべての質量がある物体はその質量に応じて空間をゆがめ、そこを流れる時間の早さも変わるとされています。「重力波」は、その物体が動いた際に空間のゆがみが波となり、光の速さで周囲に伝わるもので、何にも遮られることはないと予言しています。
1993年には、アメリカの2人の物理学者がお互いの周りを回っている2つの星の軌道の分析から重力波の存在を間接的に証明したとして、ノーベル物理学賞を受賞しています。
しかし、予言された空間のゆがみは極めて小さいため、これまで理論の発表から100年間、重力波を直接観測した例はなく、世界の研究機関がしのぎを削っていました。


歴史に残る発表

NASA=アメリカ航空宇宙局などによりますと、重力波は、半世紀前から観測が試みられていて、どの国の研究チームが実際の観測に成功するのか注目が集まっていました。このため、数日前にLIGO重力波観測所の研究チームが「最新の成果を報告する」と発表すると、世界各国で憶測の記事が出て、ワシントンの会場には多くのメディアが詰めかけました。そして、研究チームを率いるカリフォルニア工科大学のデビッド・ライツィー教授が会見の冒頭で、「重力波を観測したぞ!」と述べると、メディア関係者からも大きな拍手が起きました。
会見では、観測された重力波の波の形が紹介され、ライツィー教授によりますと、2つの施設でそれぞれ観測された波の形が驚くほどそっくりだったということで、「最初に見たときは驚いた。ほかの現象を見ているということはないのかなど、あらゆる可能性をつぶした」と説明しました。
また、ライツィー教授のあとに会見した別の研究者は、この波の形を基に重力波を音で表してみたことを明らかにし、初めて紹介された何かがはじけるような短い音に、会場の関心が集まっていました。


日本の専門家も発表見守る

重力波の観測を目指して日本が建設を進めている観測装置、「KAGRA」の研究プロジェクトで、観測データの分析を担当する大阪市立大学の神田展行教授は、研究室のメンバーとともに大阪・住吉区の大学の会議室に集まり、国際研究チームの発表をインターネット中継で見守りました。時折メモを取りながら耳を傾け、発表が終わるとメンバーから拍手が沸きました。
神田教授は、「論文を読み込んで検証する必要はあるが、発表を聞いたかぎりではものすごい快挙で驚いている。アインシュタインが存在を予言した『重力波』を世界で初めて捉えたこと自体すごいが、その重力波がブラックホールから出たとみられる点にもびっくりしている。光を発しないブラックホールは重力波を捉える以外、観測する方法はないとされてきたが、今回の成果はブラックホールの存在を裏付ける証拠を観測したことになる」と話していました。
そのうえで、「今回の発表で、日本の観測装置、『KAGRA』でも重力波を観測できるはずだと勇気づけられた。今後、日本を含む世界各地で観測体制を整え、今回の研究成果を検証していくことが、物理学や天文学の発展のために重要だ」と話していました。


「天文学の新時代が幕を開けた」

素粒子物理学を研究している東京大学数物連携宇宙研究機構の村山斉機構長は「大変興奮しています。天文学の新時代が幕を開けました」と述べてその成果を高く評価しました。
村山教授は、出張先の首都ワシントンでNHKの取材にメールで応じ、「アインシュタインは時空が震えることを予言していましたが、それが確認されました。小さな『さざ波』をとらえた技術的に見ても、とんでもない離れわざです」と述べました。そのうえで、「これで、ブラックホールを重力波を使って『聞く』ことができるようになります。『KAGRA』という重力波の観測施設を作っている日本の仲間たちにとってもすばらしいニュースです。これから驚くべき発見が次々とあることを期待します」とコメントしています。


LIGO重力波観測所とは

「LIGO重力波観測所」はアメリカのカリフォルニア工科大学とマサチューセッツ工科大学が中心となって建設した観測施設で、実験には、世界15か国の1000人以上の科学者が参加しています。
長さ4キロメートルの2本の長大なパイプをL字型に組み合わせ、そのパイプの中を真空に保っている施設で、アメリカの西部ワシントン州と南部ルイジアナ州の2か所に同じ施設が2つあります。2つの施設では、パイプの中でレーザー光線を照射していて、その光線が往復する時間に僅かな変化があると、それが重力波による変化である可能性が高いとされ、同じ変化を2か所の施設で同時に観測して互いに検証することで重力波かどうかを判定できるということです。
LIGOでの重力波の観測は2002年から始まりましたが、2010年までの8年間一度も重力波を観測できず、いったん運用を終えています。その後、観測の能力を10倍に上げるための改修工事がおよそ5年かけて行われ、「アドバンストLIGO」より高度になったLIGOとして去年9月から再び観測を始めていました。
重力波の観測施設はほかにもあり、ヨーロッパの研究機関がイタリアに建設し2007年から運用を始めた「VIRGO」のほか、日本の岐阜県飛騨市には「KAGRA」という施設があります。


NASA「待ちに待った一歩」

アメリカを中心とした国際研究チームが、アインシュタインが提唱した「重力波」を初めて直接観測したと発表したことについて、NASA=アメリカ航空宇宙局も11日プレスリリースを出し「宇宙物理に新たな分野を切りひらく待ちに待った第一歩だ」と述べています。
NASAのプレスリリースは11日ホームページに掲載され、はじめに首都ワシントンで発表されたLIGO重力波観測所での観測結果を紹介し、「私たちの宇宙に関する知識のほとんどは、星々などが出す光の観測を通して形づくられてきた。重力波で研究できるということは、たとえるならば、新しい窓を通して宇宙を見ることができるということで、ほかの手法による観測を多いに補ってくれるだろう」とコメントして観測結果を高く評価しました。
そのうえで、NASAは、LIGOが今回重力波を通して直接観測したという2つのブラックホールが合体する現象について、「X線などを通して観測を試みている。複数の手法による観測ができれば、この現象をより深く理解できることにつながる」と述べていて、ヨーロッパ宇宙機関などと共同で探査に取り組んでいくとしています。
/////
新たな天文学への扉=「重力波」初観測

アインシュタインの予言から100年。ついに直接観測に成功した重力波は、これまでの光や電波による観測では不可能だった宇宙最初期の姿などを探る手段になると期待され、新たな天文学を開く扉になる。
  天文学はこれまで、可視光から電波、X線など観測の手段を広げ、そのたびに新たな宇宙の謎を解明してきた。しかし、これらはいずれも電磁波と呼ばれる光や電波の仲間で、光さえまっすぐに進めない宇宙誕生から約38万年後までの姿を観測することは原理的に不可能だった。
  物質との相互作用が少ない重力波の観測で、こうした宇宙誕生直後の姿や、光を出さないブラックホールの誕生の瞬間など、さまざまな現象の解明が可能と考えられ、宇宙に対する人類の理解を大きく広げると期待されている。
  素粒子ニュートリノの研究でノーベル物理学賞を受賞し、日本の重力波検出装置「KAGRA(かぐら)」のプロジェクトリーダーも務める東京大宇宙線研究所の梶田隆章所長は「新しい観測方法が見つかると、宇宙に対する考えを大幅に塗り替えてきた」と話す。初の直接検出は先を越されたが、重力波を使ってどう宇宙像を塗り替えていくのか、日本のチームも含めた研究の進展が期待される。

//////

宇宙の「重力波」を初検出 米チームが確認 アインシュタインが100年前に予言

宇宙から届く「重力波」を米国の研究チームが世界で初めて検出したことが11日、関係者への取材で分かった。アインシュタインが100年前に存在を予言しながら未確認だった現象で、新たな天文学や物理学に道を開く歴史的な発見となった。今後の検証で正しさが揺るがなければ、ノーベル賞の受賞は確実だ。

 検出したのはカリフォルニア工科大とマサチューセッツ工科大などの共同研究チーム。米国の2カ所に設置した大型観測装置「LIGO」(ライゴ)の昨年9月以降のデータを解析し、重力波をキャッチしたことを確認した。

 重力波は重い天体同士が合体するなど激しく動いた際、その重力の影響で周囲の空間にゆがみが生じ、さざ波のように遠くまでゆがみが伝わっていく現象。アインシュタインが1916年、一般相対性理論でその存在を示したが、地球に届く空間のゆがみは極めて微弱なため検出が難しく、物理学上の大きな課題になっていた。

 チームは一辺の長さが4キロに及ぶL字形のLIGOで空間の微弱なゆがみを検出。ブラックホール同士が合体した際に発生した重力波をとらえた。信頼度は極めて高く、検出は間違いないと判断した。欧州チームも研究に協力した。

 重力波の観測装置を望遠鏡として使えば、光さえのみ込んでしまうブラックホールなど、光や電波では見えない天体を直接とらえることができる。また、重力波は減衰せずに遠くまで伝わる性質があるため、はるか遠くを探ることで宇宙誕生の謎に迫れると期待されており、宇宙の研究に飛躍的な進展をもたらす。

 重力波の検出は1990年代以降、日米欧が一番乗りを目指して激しく競ってきた。米国は装置の感度を従来の数倍に高める工事を行い、昨年9月に観測を再開したばかりだった。

 日本は東大宇宙線研究所が昨年11月、岐阜県飛騨市神岡町に大型観測装置「かぐら」を建設したが、米国と同水準の高感度で観測を始めるのは早くても約1年後の予定で、一歩出遅れた形となった。

//////

重力波「観測は極めて困難」…アインシュタイン

重力波は、一般相対性理論から導かれる様々な現象の中で、最後まで残った大物の「予言」だった。
  
 

 
 一般相対性理論は、重力で光が曲がる「重力レンズ」や、ブラックホールの存在など、私たちの宇宙に様々な不思議な現象があることを示した。当時は検証する手段がなかった現象が、観測技術の向上で後から次々と実証され、理論の正しさを不動にしていった。

 しかし、重力波はあまりに弱く、アインシュタイン自身も「観測は極めて困難」と考えていたという。存在を間接的に証明した米国の研究者テイラーとハルスが、1993年にノーベル物理学賞を受賞した後も、直接観測はできなかった。

 それを可能にしたのは、レーザー光線を巨大な直線の真空のパイプに走らせ、原子よりはるかに小さい差を測る観測装置だ。主力は米国にあるLIGOライゴとイタリアにあるVIRGOバーゴで、日本のかぐらも今春から試験観測が始まる。日米欧の国際協力による観測態勢が近い将来に整う見込みだ。
///////

このページのトップヘ